だいたい、有望な選手でもないのに競泳のみを理想の泳法、トレーニング法とするのは
視野が狭い。そのような泳法は海、湖や川など自然の中はもちろん、
プールが屋外になったり水温が高くなったりするだけでもうダメになったりする。

それはあたかもF1マシンが、サーキットというごく限られた条件下でしか通用しない
のと同様である。それも雨が降ったり、気温が高くなったりしたらもうだめである。
まして一般公道で渋滞に巻き込まれたり、信号待ちをしたらオーバーヒートで
エンジンは停止し、動けなくなる。

これから来るべき大津波に備えるため、できるだけ少ない消費量で一秒でも長く波上を
漂っていられる、体力のない者や老人、初心者にも敷居の低い
クラゲ泳法を極めることこそがこれからの日本人の課題である。