大学時代、なぜか彼女の部屋に全巻そろっていた。

飲み会のとき、突然、空に向け指を突き出し、
仁王立ちするネタを分かってくれたのは、君一人だった。
馬鹿ネェと言いながら、嬉しそうに、はにかんでくれたね。
別れてから6年、君は元気でやっているのかな?

君と別れて、僕は古本屋で全巻そろえたよ。
そして、あの頃を思い出しながら、読み返している。
そして、僕のお茶の間には君の姿はない。

オリンピックで北島クンが金メダルを取ったんだ。
僕は君から金メダルを貰えなかったけど、
君と過ごした6年間は、僕の人生の金メダルです。

「ソノコ、愛してる!」