今の時代に中卒というか、何にも実績なしで角界に放り込む事は
はっきり人生を捨てる事だと断言してもいいよね。
象徴的なのが、あの和歌乃山の事件。
弟子を叩いた事件からほどなくして廃業したけど、その株は直後武雄山が引退して襲名した。
多分三重ノ海の事だから、学士である武雄山にも株の約束はしていたと思うが、
実績で言えば和歌乃山の方が上だし、黎明期に武蔵丸と二人で(大輝煌はともかくとして)
武蔵川を支えた一人なのに、俺には
「なかなか株が空かずに困っていたから、叩いた事件をこれ幸いと口実にして、
別に入門時に株の約束してない和歌乃山を追い出して、約束してしまった武雄山に渡した」
ように見えたんだよな。武雄山は前年の1勝14敗で引退しててもおかしくなかったから、株がなくて
単に困っていたように見えたのも余計。
で、和歌乃山が叩いた事件はさほど悪質なものでもなかった。庇おうと思えば
そのまま残してやる事に問題はなかったと思う。だから和歌乃山が可哀想だったわ。
同時に、中卒で角界に入る意味のなさも感じた。学士に奪われるなら学士だけでやってろやと。
別に武雄山が悪いわけじゃないけど。