挑戦 御嶽海〜2度目の大関とりへ〜
難関克服へ残された課題

「おい、大道。下から攻めてこられるの嫌なのか?」。
両国国技館近くの出羽海部屋。秋場所中の19日の朝稽古で、
師匠の出羽海親方が御嶽海に声をかけた。
前日の11日目に竜電に敗れ、対戦成績は1勝3敗に。親方はその取組について指摘した。
竜電は上背があるのに構えが低く、筋力の強さも粘りもある。
御嶽海が平幕時代に苦戦した蒼国来や、1月の初場所で左膝付近を交渉した日に
対戦した妙義龍も同じタイプ。「突き放したと思っても、まだそこにいる」。
主導権を握れずに攻めのリズムが悪く、苦手意識がにじんだ。
大相撲秋場所で御嶽海が7場所ぶり2度目の優勝を果たした。
だが、相性が悪く苦手意識のある力士もいるなど、大関昇進に再挑戦する
11月の九州場所に向けて克服すべき課題は残っている。