明生にとっては、初めての三役以上戦だったわけだが、その初挑戦という雰囲気をまるで感じない。勝負度胸とでも言うのだろうか。
とにかく、自分の体に徹しようとした結果、それが最高の形で現れたといってよいのではないか。技術的には立ち合いで左四つの形になれ、栃ノ心に廻しを引かせなかったことが勝因となるのだろうが。

それにしても、実力はありながらもいわゆるたたき上げというのは、ある程度上位と当たる、そこで勝てるようになってこないと世間の注目は受けづらい。
番付で言っても地力で言っても、友風や矢後あたりと比べても、多少ではあるが明生のほうが強いと言えそうだし、年齢も彼らより若い。それは大栄翔あたりの力士にも言えることだが、大栄翔は朝乃山と同学年だ。
幕内のキャリアは朝乃山より大栄翔のほうがはるかに上だ。それでも、世間一般の期待はあまり明生や大栄翔にはかけられていないという印象はあるし、平幕下位を見れば、大卒の力士が「エリート」として持ち上げられる。

23歳の平幕中位の力士を「エリート」と表現するのにも抵抗はあるが、それでも明生こそエリートなんじゃないか。
特に再入幕から今場所まで4場所連続勝ち越し。着実に力をつけていると言える明生。初日2日目は若干家賃の高さも感じはしたものの、ここまで8勝4敗。朝乃山ほどの「化け」を見せているわけではないが、場所単位で強くなっている力士と言って過言ではないだろう。
大卒でない力士を見れば琴恵光なんていうところもそうだが、年齢関係なく、何か中卒、高卒の力士には大卒にない魅力があるように感じるのはなぜだろう。
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ぜひ現状についてご感想をおうかがいしたいですな(笑)