大相撲春場所 豊ノ島が幕内復帰02月25日 11時08分ttps://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190225/8010004477.html
来月10日に初日を迎える大相撲春場所の番付が発表され、十両で2場所連続で2桁勝利をあげていた宿毛市出身の
豊ノ島が幕内に復帰することになりました。3年前の平成28年以来、16場所ぶりの復帰となります。
左足のアキレスけんを断裂する大けがの影響で、幕下まで番付を落としていた35歳の豊ノ島は、去年の九州場所で
十両で11勝をあげると、十両5枚目で臨んだ先場所も、10勝をあげ、2場所連続での2桁勝利とベテラン健在を
示していました。
春場所は番付を一気に8枚上げて、幕内に復帰し、西の前頭14枚目となりました。豊ノ島の幕内復帰は、3年前の
平成28年7月の名古屋場所以来、実に16場所ぶりです。
関脇まで経験した力士が幕下に落ちた後、再び幕内まで復帰するのは、昭和以降で3人目だということです。
豊ノ島が16場所ぶりに幕内に復帰することについて、父親の梶原一臣さんはNHKの取材に対し、
「うれしいと言うよりも家族としては『よう頑張ってくれた』という感謝の気持ちでいっぱいです」と感慨深そうに話していました。
さらに、「けがに苦しみましたが、辞めなくてよかったと安ど感もあります。『ことし中に幕内に戻れたら』
と本人は言っていましたが、人間腐らずにやっていればいいことがあるんだなと感じています」と話しました。
そのうえで「幕内を離れている間にこれまで対戦がない若く勢いがある関取も増え、いきなり勝つのは難しいところが
あるかもしれません。それでもけががなければまだまだやれると思いますのでとにかくけがに気をつけて取り組んで
ほしいです」とエールを送っていました。
また安芸市出身の栃煌山は、前頭筆頭で臨んだ先場所、横綱・稀勢の里に勝って、稀勢の里の現役最後の相手と
なりましたが、その後は振るわず、6勝9敗で負け越しました。春場所は番付を3枚下げて東の前頭4枚目で巻き返しを
誓います。
十両では、黒潮町出身の千代の海が、左ひじを痛めて8勝をあげた後の13日目から休場しましたが、2場所ぶりの
勝ち越しで、番付を6枚あげて西の十両8枚目となりました。このほか幕下では、武政が西の31枚目です。