ある親方は「“改心”なんて信用できませんよ。
貴乃花親方の野望はあくまで理事長のイス」と、こう続ける。

「春場所当初は無断欠勤が続き、親方衆の間から『年寄総会で解任動議が出るのも時間の問題』という声すら出ていた。
そこに貴公俊の暴力事件が起こったことがトドメになった。
ここでなおも協会との対立路線を続けようものなら、本当にクビになりかねない。
今回、白旗を揚げたのもポーズ。
今後を見据えて当面はおとなしくしているでしょうが、やがて理事長の座を狙って動きだすのは時間の問題でしょう」

協会改革、暴力根絶を本気で貫くつもりなら、クビを恐れることも、告発状を取り下げる必要もない。
結局、貴乃花親方にあるのは私利私欲なのだ。