貴乃花部屋公式HP 更新

■貴乃花親方からのメッセージ
http://www.takanohana.net/message/index.html?var=20180130

2018.1.30
おかげさまで、このたびは無事に一月場所の全日程を終えることが出来ました。
私ども貴乃花部屋は、貴ノ岩が先場所に引き続き、治療およびリハビリのため休場しましたが、そのほかの弟子たちは千秋楽まで精いっぱい土俵で闘ってまいりました。
もちろん勝負事ですから、勝ち越した者もいれば、負け越した者もいます。
しかし、彼らの相撲は続きます。日々精進し、自分を鍛錬し、土俵に義理を欠くことなく、これからもともに闘い続けて参ります。

相撲道とは、土俵に上がるということ

鍛錬するということは、本当に地道な作業の繰り返しです。相撲で言えば四股。365日間、休むことなく左右の足を交互に踏み下ろす。
地味です、本当に地味です。でも、そんな派手さと無縁の繰り返しこそが、鍛えるということだと思います。

相撲では、土俵に上がる際にお辞儀をし、取組を終えたらまたお辞儀で終わります。
型通りの所作を地道に続けることで、勝敗がどのように決しようとも相手を敬う気持ちが醸成してゆくのです。
また、本来相撲は神事であり、日本人が古来大切にして来た相手を慮り、思いやる気持ちを持った精鋭が、信義を持って上がる場所が土俵なのです。
己を鍛え上げた者同士が土俵に恩義を感じ、ひたすら鍛錬する場所なのです。
私は弟子たちに「がんばれ」とはほとんど言いません。無理をして「がんばる」のではなく、信念を貫くために「踏ん張る」のです。
そのために師匠として、道を作ってあげなければなりません。本人を問いただして追い込むのではなく、導いてあげる必要があるのです。

続く