大鵬、北の湖、千代の富士の三大横綱は、少なくとも土俵上での振る舞いで批判される事は殆ど無かった。
(せいぜい北の湖が負けた相手に手を貸さなかった事ぐらいか、でもそれは手を貸す事が逆に相手に失礼という北の湖の信念による物)
勿論憎らしい程強くてアンチは多かったが、それでも大横綱としての圧倒的な力量は誰もが認める存在だった。
今思えば、三人が大横綱として君臨してた時は、本当に良い時代だったと思う。相撲のみならず日本にとっても。

逆に白鵬は相手に怪我を負わせる様な取り口、そして勝負が決まった後の駄目押し、更に懸賞金をぶん回す等の粗雑な振る舞いが問題視されて
幾ら優勝回数を重ねても、世間から畏怖の念が得られる事は無い。寧ろ益々ファンの心は離れて行く。
しかもそんな白鵬の振る舞いを誰一人正面切って注意する人物がいてない。せいぜい貴乃花ぐらいか。こんな事今までの大相撲では考えられなかった。
何よりそんな白鵬の独走を簡単に許す日本人力士達も不甲斐ない。個人的に先場所の豪栄道には非常に失望させられた。
稀勢の里も確かに真摯に土俵を務める姿は立派だが、如何せん不器用過ぎる。腰高で脇が甘いという致命的な欠点が未だに治らない。

白鵬の横柄な振る舞いを正す事が出来ない事自体、大相撲そのものが衰退に向かってる象徴だと思う。
人気回復は所詮表層的な事に過ぎなかった

昭和の三大横綱が日本が絶頂期の象徴とすれば、白鵬は日本が衰退の象徴だと思う。