「最初は鳥取市内にある幕内のある力士のおやじさんのやっているちゃんこ鍋屋で
飲んだ。そして盛り上がって、もう1軒となったが、鳥取市にはクラブはないし、大
勢入れる場所がなく、後援者が紹介した居酒屋のような店に行った」(同席した関
係者)

 この関係者によると、日馬富士は、1次会から貴ノ岩をよく思っていなかったよう
だったという。

「貴ノ岩は挨拶をしたつもりだったが、日馬富士は『なんだ、あいつ』とちょっと
ムッとしたシーンがあったそうだ。2次会では、ビール、日本酒、焼酎、すごい量が
テーブルにならんだ。最初、日馬富士と貴ノ岩は離れた場所にいたが、ビールをつ
ぎにまわった貴ノ岩たち若手といつしか位置が近くになっていた」

 最初は同席していた横綱、白鵬が「俺ももう年だよ」と皆を笑わせ、それを受け
て鶴竜も「俺は休んでいるのでもっとダメだ」とツッコミを入れてなごやかだっ
た。

 その時、貴ノ岩や照ノ富士が「これからは若者の時代ですか」などと軽口を言
い、皆がガハハハッとなった。白鵬は「俺はまだまだ、50回まで優勝する」と笑っ
ていたが、日馬富士は貴ノ岩の言い方が気に入らなかったようだ。

「2次会がはじまって、20〜30分ぐらい経過し、日馬富士が貴ノ岩に対し、『お
前、礼儀がなってないぞ』『先輩に挨拶をしろ』と説教しはじめ、不穏な空気にな
りました」(同前)

 そのタイミングで貴ノ岩の携帯電話が鳴り、取ろうとしたところ、日馬富士は目
の前にあったビール瓶を手に、ガツンと頭を殴ったという。