ワロタかどうかは解らないが、間違いなく消されるのは

松木豚一拓だね

昨日は松木豚の「消毒」作業だった。一般社会の人には信じられない
事かもしれないが松木豚は昨日の時点で378日入浴をしていない。
身体は糞尿塗れでその臭いときたら肥え溜めがかわいく思えるぐらいだ。
不潔な患者は通常業者にお願いするのが通例だが松木豚のように異常なまでに
不潔極まりない患者は業者側にも断られる。
こういう特異なケースの場合は我々で「消毒」するしかない。
いつもの倍の松木手当が支給されるも院内に応募者はおらず仕方なく
担当医師団と有志のボランティアにお願いする事になった。
全身防護服を着て午前10時に松木豚のいる特別保護室A103号室へ向かった
然しここで異変が起きてしまう、ボランティアのおばさんが病室10m手前から
漂う臭気で二名気を失ってしまった。事前に松木豚の不潔さの概要と録画映像を
見せたのだが百聞は一見にしかず、どうやら我々だけでやるしかなかった。
室内を見ると空中クンバカの姿勢でピョンピョン跳ねながら鹿の糞のような
コロコロとした糞を漏らしていた、口ずさんでるのはやはり、あの日のお母さん
もう歌詞まで覚えてしまった。さて室内に入り松木豚を拘束具に付けると
松木豚の「消毒」作業が始まった。全身に業務用ブリーチとハイターをかけブラシで全身を
こすった、垢が5cmぐらいの鎧状にびっしりと全身詰まり落とすのに12本のブラシを
使い2時間近くかかってしまった。続いて頭部を見るとダニと5cm大のフケがびっしりと油状に
長い髪全体を覆い視界に入れるのも苦痛だった。バリカンで頭髪を剃りブリーチをかけ
ブラシでゴシゴシとこすった、あの日のお母さんを口ずさみながら松木豚はよだれを垂らしていた。
最後におむつを取り替え終了、計3時間近くの松木豚「消毒」作業は終わった。
昨日松木豚が勢いよかったのは1年ぶりの入浴をしたからであろう
今日からいつまで松木豚の不入浴が続くかまた臨床データとの闘いだ。