相撲協会が鶴竜、照ノ富士を今日にも聴取 新証言「ビールではなく別の瓶だった」

 大相撲の横綱日馬富士(33)が平幕貴ノ岩(27)を暴行し負傷させた問題で、
日本相撲協会の危機管理委員会が、酒席に同席し九州場所を休場している横綱鶴竜と関脇照ノ富士の事情聴取を
今日21日にも実施する可能性があることが20日、関係者の話で分かった。
鳥取県警の事情聴取後に行う方針。早期解決を目指した措置とみられ、問題を年内に決着させる意向という。

 協会関係者によると、横綱白鵬は九州場所に出場しており、場所中の聴取を見送る。
来月3日には冬巡業が始まるため、協会は千秋楽翌日の27日から来月2日までの間に聴取したい考え。
貴乃花、伊勢ケ浜両親方の聴取も場所後に実施の見通しだ。

 この問題では、ビール瓶で殴打したかどうかをめぐって当事者の証言が食い違い、一部の関係者は「ビール瓶で殴っていた」としている。
また新たに別の関係者が日馬富士がビール以外のアルコール類の瓶で殴打したとの証言も浮上。
日馬富士は鳥取県警の任意聴取に対し、「平手で十数発、殴った。カラオケのリモコンでも殴った」と話している。
同席者によると、日馬富士関は貴ノ岩関の膝の上にのしかかって暴行し、貴ノ岩関は左前頭部から流血したという。

 また、同じく休場中ですでに鳥取県警からの事情聴取を終えた貴ノ岩についても、今後聴取を行う方針だが、
貴乃花親方から了承を得る返答がなく、貴ノ岩の所在も分からないため聴取が行えない状況だという。

 一方、相撲協会は、被害届を出した、巡業部長である貴乃花親方について、12月から始まる冬巡業に帯同させない、
異例の措置をとる方向で調整していることがわかった。

http://www.sankei.com/smp/sports/news/171121/spo1711210002-s1.html