木造校舎の思い出と言えば、中学の頃、取り壊し間際の古い木造校舎の一部が残っていた。
団塊Jrと呼ばれる世代なので、40人学級が学年で9組もあり、年間で転入生も15人以上は
いたので慢性的に教室の数は足らず、部活動する部室が古い木造校舎の一部だった。
写真で見ればノスタルジー感じる趣のある部屋に見えるかもしれないが、暗くてジメジメして
カビくさい臭いが常にしていたことを思い出す。
取り壊す事が決まっていたので、壊しても文句言われないと思い、乱暴な教室の扱いをし、
そして春休みに、その古い木造校舎は取り壊された。
・・・その後、新聞に載るニュースがあった。
「古い木造校舎の下から、女性の白骨死体発見」だった。
取り壊しで、教室の下から骸骨が出てきたのだが、「理科室から盗まれた人体模型の中学生
のいたずらだろう」と誰もが疑わなかった。しかし人骨のつくりがあまりにもリアルで、
人体模型は理科室から盗まれることも無く、おもちゃのような人体模型は理科室にあった。
そして警察が動き、人骨の分析が行われたが、死後50年以上経過、女性で推定30〜50代のもの
とわかるだけで、当時の行方不明者に該当者も無く、仮に事件として犯人を捕まえても、当時は
時効になるということで、それ以上、何もなく終わってしまっている。
今から35年以上昔の話だけど、本当にあった話。