『モナーク』という糞ゲーに登場する双子の姉妹の話。
(設定とかシナリオは箇条書きすると面白そうに聞こえるかもしれないけど、肝心のゲーム自体はBGM以外に褒める所が無くてマジで凄くつまらない糞ゲーだから、万が一にも興味を持って買ったりしないよう注意)

ジャンルは学園RPG。
人間の「願い(・・・のようなもの)」を糧する「悪魔」の存在する異界に閉じ込められた学園が舞台。
悪魔と契約して異能の力を得た主人公が、異能力を悪用する他の契約者たちを倒していき、異界からの帰還を目指すという物語。

美人なことで有名な双子の姉妹がいた。
かつては仲睦まじい姉妹だった。

姉のA子は色恋沙汰に関して純情で、「お花畑」「夢見がち」「恋に恋している」「白馬の王子様を待つお姫様」みたいに周囲から噂されるような「乙女」だったらしい。

ある意味ではB子も似たようなものだった。
だが、B子はある年のバレンタインデーに何故か1人で泣きじゃくってたのを境に、別人のように豹変した。
いろんな男と代わる代わる付き合う、恋多き魔性の女となった。

それ以来、趣向が真逆になった姉妹は全くと言っていいほど絡まなくなった。

そして、学園が悪魔の存在する異界に閉じ込められた途端、今度はA子が豹変する。
A子は「色欲の悪魔」と契約したことにより「炎」を操る能力を得て、男子生徒たちを次々と焼き殺すという凶行に走り始めた。

人間が悪魔と契約すると異界の何処かに「願いの結晶」なる物が生成される。
それを破壊されると契約者は願いを失うため、悪魔との契約が破棄される。
(願いを破壊された人間は人格に何らかの変調をきたす上、願いに関係する記憶まで失う)

主人公は願いの結晶を破壊すべく異界を探索し、A子の物と思われる願いの結晶を発見。
だが、それを阻止すべくA子(偽)が現れ、主人公と戦闘になる。
この際、何故かA子(偽)は炎ではなく「氷」を操って戦う。
どうやらA子が契約した色欲の悪魔の本当の能力は「温度」を操ることだったようで、それによって炎や氷を発生させられるらしい。
主人公は戦ってA子(偽)を倒し、願いの結晶を破壊。
それによってA子(偽)は悪魔との契約を失い、意識不明となる。

これにて一件落着ってムードになるのだが、またしても人体発火による焼死事件が発生。
ここで主人公の仲間が真相に気付く。
なんと、実は先ほど倒されたA子(偽)の正体は「偽物」だったのだ!(勘の良い人なら既に察していたかもしれないが)
その正体は双子の妹のB子であり、入れ替わることでA子の身代わりになろうとしていたのだ。

通常は悪魔一体につき人間一人としか契約を交わせない筈なのだが、A子とB子は血肉と魂を分けた双子であるが故に、はからずも姉妹二人で一体の悪魔との契約を共有することとなってしまっていたのだ。
そして温度を操る能力も二つに分割され、「熱する能力」はA子に、「冷ます能力」はB子へと割り振られていた。

主人公は再び異界を探索し、今度こそ本物のA子(真)と対峙する。
そしてA子の口から真相が語られ始める。
(のだが、A子は全てを語る訳ではない。A子の凶行の動機に関しては、他の生徒達の証言や、学園や異界のあちこちに落ちている文章などを照らし合わせなければ見えてこない)