以前YouTubeで観た、とある実話(?)の遭難事件に関する動画なんだけど…
いくら検索してもその動画が見付らないから、うろ覚えで書く(知ってる人いたら詳細教えて欲しい)

たぶん大航海時代辺りの頃の出来事
白人の船乗り「B」達が未発見の島を新発見し、さっそく上陸して島民(土人)とのファーストコンタクトを試みた
しかし島民達は未開の部族である筈なのに何故か「英語」を話すではないか
島民達は「我々の祖父(?)達も貴方達と同じ白人だった」と奇妙なことを語る
不思議に思ったB達は島を調査し、古い日記を発見する
その日記は百年以上前に海難事故で行方不明となった白人男性「A」が書き遺したものであり、恐ろしい内容が記されていた

Aは船長であり、大勢の船員達と共に船旅へ出た
だが海難事故によって遭難し、件の未開の島に漂着してしまう
そこでAは船員達を率いてサバイバル生活を始めた
Aが最初にやった事は、「全ての銃を自分しか知らない秘密の場所に隠すこと」だったらしい(この行為は一見すると「争いを避けるため」とも見えるが、後世の考察によると「Aが支配権を握るためだったのだろう」と推測されている)

島民とも交流し、物々交換等を行った
島民達は友好的だった。それでも異邦人であるA達のことを完全には信用していないらしく、交渉は男達だけで行われ、女子供の居る集落には決して近寄らせなかったらしい

Aの行動は不自然な点が多かった
遭難して救助を待つ身だというのに、海辺ではなく島の奥のジャングルで生活し、船員達に海(を通りがかる船)を見張らせる事すらしていなかったのだという
まるで意図的に「隠れている」かのようであり、「救助されたくない」かのよう
実はAは本国では裁判を待っていた身であり、そもそも今回の航海自体も国から許可を取っていない違法な出航だった
それらのことから、おそらく「今回の船出はAの私的な『逃亡』のようなものであり、本国へ帰る気が無かった」と推測されている

それから月日が流れ、次第にAは様子がおかしくなっていった
Aは何度も「集落へ入らせて欲しい」と島民の男達に頼んだが、悉く断られた

ある日とうとうAは秘密の隠し場所から大量の銃を持ち出すと、船員達に配備し、そして凶行に及んだ
A達は、交渉の場に現れた島民の男達を銃で皆殺しにしたのだ
そしてA達は島民の集落へと辿り着くと、島民の女達にこう言った
「この島で我々以外の男は皆死んだ。これからは、我々がお前達の夫である」
こうしてA達は島民の女たちを妻にし、子孫を残したのである

Aはこの時の事を日記にこう書き記している
「理屈抜きで、あの時の我々は『種を残さねばならない』という得体の知れない強い衝動に突き動かされていた。あの時の我々は獣だった」

そのままA達は島に帰化して寿命で死に、島にはA達の種と白人の文化が残ったのである

この話には後日談が存在する
Aの子孫である島民たちは、冒頭のB達によって持ち込まれた伝染病に感染し、免疫が無かったため全滅してしまったのだ