まるでカルト教団? 「働きがい」洗脳でうつになった女性


「つまらない」と思いながら鬱々と働くより、やりがいや自身の成長を実感しつつ働くほうが幸せ。
でも、だからといって、「働きがい」さえあれば長時間労働でも低賃金でもいい、というのは違います。

 ITベンチャーに転職した20代の女性。入社時の研修で企業理念を説かれ、「感動した」という。

「ビジネスにはルールがあります。会社では社外のルールは通用しません」

「労働とは苦役のことで、お金のために働くのは本来奴隷のやること。
みなさんは、働くことを通じて心身を成長させる『勤労』をしなければなりません」

大学を卒業して最初に入った会社では、「軍隊のような研修」を受けてうつになり退社。
「ブラック企業だった」と思っていたはずなのに。2社目となるこの会社で研修を受けるうち、
「前の会社に適応できなかったのは自分が会社のルールを理解していなかったから。一体感を持てなかったんだ」
という気持ちになったという。