シアトル・ダウンタウンのワシントン州コンベンションセンターで6日から8日までアニメ祭「桜コン2012」が開催され、約2万人が会場に訪れ、日本発信のサブカルチャーを堪能した。

長く国際政治学では軍事力や経済力といった「ハードパワー」のみが国力を測る指標とされてきた。しかし現在では、社会制度や文化などの魅力により生じる「ソフトパワー」がその重要性を増しているという。

米国にはハリウッド映画があり、英国にはビートルズがいた。それらの「ソフトパワー」を通して文化や価値観が他国民に共有された時、その国の国際的発言力は強まり外交もスムーズになる。日本で今まさにその役割を期待されているのがアニメと漫画だ。

開会式に登場した太田清和総領事は、「アニメや漫画を通じて日本に関心を持つ人が増えているのは事実。その延長線上に政治もある。サブカルチャーの興隆は東日本大震災に世界からあれだけ多くの目が向けられた理由の1つではないか」と語った。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35115?page=2