いつもご購入ありがとうございます!
僕は、長年ストリートファッション業界で仕事をする友人たちの栄枯盛衰を見てきまして、また、ルイヴィトンのグローバル・マーケティングからファンドに買収されたイトキン立て直しの戦略コンサルを請け負ったこともあって、アパレルビジネスの「行って良いこと」と「行って悪いこと」を、それなりに理解しているつもりです。
現在、嬉しいことに出資依頼が相次ぎますが、どなたにもお会いしていません。
その理由は、このプロジェクトは販売を拡大し、利益を出すことを目的にしていないからなんです。
頂戴しましたご質問に、一般的なアパレルとの差異をお書きいただきましたが、一番の違いは、利益を出すことを目的してない点にあります。
まず、僕自身が1円もギャラを受け取っていません。
なにより売れることを考えず、徹底的に「自分と向き合って」本当に必要なものプラス、ちょっとしたお遊びな製品を作ることだけを考えています。
長い読者の皆様ならご存知かもしれませんが、かつてInstagram(B面)で様々な商品を自分でブツ撮りしながらコメント等をいただき、多くの方々が必要とするカバンを思案することから、本プロジェクトは、はじまりました。
その際にも、また今もご要望が多いカメラバッグを、やっと3年がかりで完成させることができました。
初のショックアブソーバー機能も持った「NEXTRAVELER TOOLS」新シリーズは、カメラだけでなくドローンを入れるのにも最適で、一般的なアパレルだったら、相当気合を入れて販売する新製品なのでしょうが、これから本気でお求めの方々だけに、200個程度無料でお配りする予定です。
まさに「正気ですか?」って、感じですよね(笑)、売り上げで言えば1000万円を超えるでしょうから。
長年開発に費やした意欲的な新製品を無料でお配りするメーカーなんてないわけで、ご質問者に限らず、周囲にも「今後どこに向かうのでしょうか?」と聞かれますが、僕もわかりません(笑)と、正直にお伝えしています。
ただ、次の二点は、当初からずっと考えています。

・明日、いきなり辞めることができる。
・その後も、このプロジェクトから、ずっと収入が続く。

これこそ、「何言ってんだ?」って、感じですよね、特にふたつめ。
まず、日本は税制の問題から、一度拡大路線をとってしまうと、明日、いきなり辞めることができません。
一方、あらゆるブランドには栄枯盛衰があり、そのサイクルは年々短くなっています。
ですので、キャッシュフローや投資開発の利回り、そして環境面やSDGsの観点からの在庫とSKU数。
これらの綿密な理解と戦略が大切です。
口ではSDGsなどと曰うメーカーが、どれだけ廃棄してるのか、知れば知るほど驚きますし、投資開発の利回りの点からも問題があります。
その上、「モノの販売をやめても、ずっと収入が続く」ことができないだろうか? 
こんな「あり得ないこと」をずっと考え、そのゴールに日々向かっています。
それは、メンテナンスのようなことを意味しませんし、このアイデアは業種も問いません。
アパレルでも飲食でも、ある日、仕事をやめても「ずっと収入が続く」いままでにないやり方。
このゴールを7年かけて目指そうと、本プロジェクトは邁進しています。
イクジットを目指すスタートアップなんて、過去のもの。
作っているつもりなのは、カバンやアパレルではなく、いままでにない「仕事と生活のモデル」なのです!

「高城剛 高城未来研所 Future Report Vol.501/Part2」