>>26
書斎人、オナ二ストといえばその通りかもね。

ただ澁澤は、現実世界にユートピアなど決して実現しないと書いていたよ。
さらには人間の進歩や成長、経験という概念までも否定している。

俺の感想だけど、澁澤は、時間の概念から生まれるそういった理想こそが
人を傷つけると思っていたふしがある。
自分の心の中だけが、すべてが許される唯一の場所(理想郷)であり、
そこでは誰も傷つかないし、年も取らないし、みたいな。

「フローラ逍遥」という花について書いたエッセーで、
現実の花はまぁどうでもいい、自分に取っては観念(=心の中)に咲く花の方に価値がある、
みたいなことも書いてた気がする。

もちろん、その幸福と引き換えに、ある種の諦念はあっただろうけどね。
ピントがズレてたらごめん。