なんだかんだ言っても、結局サブカルってのは
「人とは違う自分」という自意識過剰な選民思想
に立脚してると思う。
辛酸なめ子を読んだだけの奴も渋澤は全部読破
したという奴もそれぞれに自分よりレベルの低い
サブカル好きに対しては「あんなぬるいのに
サブカル好きって名乗ってほしくないね」と
思ってるんじゃないの?
ぬるい極からよりアングラな極への連続的な
スペクトルがあって、誰もがその直線上のどこかにいる。
そして自分よりぬるい方向を嘲笑し、否定する。
どこにいてもその構図は変わらない。
その自意識過剰さこそがサブカルの源泉だからだ。
サブカルとはくだらないメンタリティーの上に
成立した砂上の楼閣だ。
我々はそのことを自覚するべきだと思う。
だが同時に、ついうっかりできてしまったその文化は
意外なほど出来が良いこともまた認めよう。
だから俺はサブカルを愛し続けるよ。