マザーズ、東証二部など中小型株の組入れ率が増加

証券関係者はGPIF組入れ銘柄が東証一部、TOPIX以外の銘柄を保有せいている点に変化があると指摘している。
2017年にポートフォリオ新規採用銘柄150社のうち、東証一部上場が72銘柄だが、特にマザーズ上場銘柄、東証二部上場銘柄の増加が注目されている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券がまとめたレポートによると、中小型株アクティブ運用ベンチマークとして意識される、
「RUSSELL NOMURA Small Cap Index(東証一部意外16銘柄)」や「MSCI Japan Small Cap Index(東証一部意外47銘柄)」の
構成銘柄であるのに対して、GPIFポートフォリオは193銘柄組入れていることは、今後のリターンが見込まれる企業に対して上場市場に拘らず投資資金配分をしていく可能性があると解説。

同証券調査レポートでは、GPIFの組入れ比率が高い東証一部以外の銘柄上位20社リストをまとめている。そーせいグループ(4565)、
サンバイオ(4592)などバイオ企業、歯科製品シェア世界一のナカニシ(7716)、医療用ロボットHALの開発販売を手掛けるサイバーダイン(7779)、
統合型リゾートIRが話題になる中で、カジノ運営ノウハウがあるユニバーサルエンターテイメント(6425)が保有株になっている点は面白い。

レポートでは、再生医療の研究開発を行うバイオベンチャー企業サンバイオと、ソフトウェア品質保証・テスト事業を行うSHIFTは、2015年度〜
2016年度は投資対象になっておらず、2017年度から新規に投資組入れされている点を指摘。

今後、GPIFの資金が東証一部意外に流入する局面ではリスト掲載銘柄の株価にポジティブな影響を受けるだろうとまとめている。