一部マスコミは世界的なリセッションでソフトバンクグループに深刻な影響があるかのように報道しているが
2018年3月時点で保有する上場株式の時価は9兆7000億だがバランスシート上では約2兆1000億しかない
保有時価10兆の上場株式が8割下落しても減損することはないし
もしアリババやヤフージャパンなど上場している投資先がすべて倒産しても2兆しかダメージを受けない

尤もそういう事態を招いた場合は借り入れを縮小し資産を処分または精算しレバレッジ経営は見直され成長は鈍化するだろう
ソフトバンクグループに連結している有利子負債は17兆を超えるがこのうちソフトバンクグループ社債を除く
多くの返済義務は傘下の企業と紐付いており、純粋持株会社であるソフトバンクグループには返済義務が及んでいないものが多い
そういった有利子負債は処分または精算した資産とともにソフトバンクグループから切り離される

非上場株式についてはバランスシート上で7兆あるが二次市場の影響は受け付けない
こちらは投資先が破綻し巨額減損するリスクこそあるがIPOにより価値が増える可能性もあるため一概に言えない
たしかにファンドに対してPIFの資金に対する懸念や孫正義になにかが起きたときのリスクを懸念する声もあるが
PIFのキャピタルコール不履行や孫正義の急逝により投資事業が縮小されることはあっても
投資先が軒並み破綻するようなことはないためリスクとするのは少々こじつけが過ぎる