時事通信
 トヨタ自動車<7203>グループのデンソー<6902>など4社は27日、自動運転技術を共同開発すると発表した。新会社を2019年3月に設立。グループに限らず国内外の自動車メーカー各社の要望に合わせた、
高度な制御システムの開発を目指す。 
 新会社への出資比率はデンソーが65%、アイシン精機<7259>25%、ジェイテクト<6473>5%、アイシン子会社のアドヴィックス(愛知県刈谷市)5%。自動運転の技術開発はこれまで、各社が個別に取り組んでいた。
 トヨタは、現状を「100年に1度の変革期」(豊田章男社長)と位置付け、グループとして次世代技術への対応強化を急いでいる。27日に名古屋市内で記者会見したデンソーの有馬浩二社長は、自動運転技術分野で
相次ぐIT企業などの参入を見据え、「内向きでなく外と戦う体制を整えた」と強調した。
 さらに、デンソーとアイシンは電気自動車(EV)など電動車両の駆動モジュールの開発・販売に関する新会社を19年3月に設立すると発表した。出資比率は両社が50%ずつ。需要拡大が見込まれる中国をはじめ、
国内外で幅広い電動車に対応できる装置の開発を目指す