GPCRをターゲットとした創薬は多くの製薬会社が開発を実施しており競争が
非常に激しい。そこへ資金力の乏しいヘプタレスはStaR技術による構造ベース
創薬で勝負を挑んでいる。しかし近年の技術革新によりクライオ電子顕微鏡で
構造がわかるようになり技術の差別化が難しくなっている。一方StaRによる創薬は
完璧かといわれるとそうではなく、例えばGRP39 agonistやGLP-1 agonistのように
前臨床で消えていったパイプラインも複数ある。GRP39は他社も失敗続きだが
StaRでもうまくいかない。構造だけわかってもうまくいかないことは自明である。
たとえうまくいっても競合品と比較すると優位性がないため、パイプラインが
返還されている。以上のことから本当にStaRに優位性があるか甚だ疑問である。
これらの疑問を解消するには少なくともPOC取得が必要であるが、POCまでは
早くても2年程度かかるため株価は今後も下がり続けるだろう。POCを取得すれば
買収する会社も出現するかもしれない。

今後も莫大な開発費が必要であるが、収益の見通しが立たないため銀行からお金を
借りることはできないだろう。よって増資しかないが株価が低迷しているため
大幅な希薄化が避けて通れない。

テクニカル的には月足の超重要なサポートラインを割っており絶望的である。