東洋経済 2010年01月25日
アフリカのビッグビジネスで光る日本のブランド力、自動車を筆頭に重電、建機なども奮戦中!
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首尾よく受注はしたものの、現場の苦労は絶えない。
2案件とも「現地調達率61%以上」をクリアする必要がある。
ところが、南アでは民主化前の90年代初頭に最後の発電所が建設されてから20年近く経過している。
現地企業には保守のノウハウはあるが、発電所を新設した経験がない。
そのためボイラーの部品を作る現地企業に対し、工場建設の段階から指導する必要があった。

さらに、南アの電力公社エスコムが担当する建設工事が技術的課題、賃上げストなどにより遅延。
メデュピの運転開始時期は約1年延期された。クシレは正式な延期通告こそないが、同様の遅延は必至。
ただ、「遅延によるコストアップ分をわれわれが被らない形で交渉を進めている」
(日立製作所電力システム社ボイラ事業部の岡山正義事業部長)。
両案件とも、満足できる利益率を確保できる見通しではある。