広島新球場の紹介

名称
「Dynamic Ball Town」

スペック
○建物は6階建て(内野席1〜3階、外野席4〜6階)
○内野席21,300人(市民球場:20,000人)
○外野席9,200人(同:12,000人)
○その他合計33,800人(同:32,000人)
○球場を1周するメインコンコース(内野席幅13b・外野席幅8b)は、長さ600b、その周囲は売店を多数配置

観客席
○内外野1階席の勾配8.9度〜18.6度(同21.9〜30.4度)
○内外野2階席の勾配29.5度(同33.7度)
 ※各球場の勾配(参考・内野限定)
   東京ドーム:1階15度・2階30度
   千葉マリン:1階20度・2階30度
   スカイマーク:1階15度・2階30度
   マスカット・坊っちゃん:1階20度・2階30度
   AT&Tパーク:1階12度
○座席サイズは横幅50p(同43p)、前後幅85p(同60〜70p)
○1階内野席の下にブルペン・室内練習場・体験ブルペンがあって、その隣に「ブルペンレストラン」、
練習場とレストランの間の仕切はガラス張り、食事しながら練習風景が見れます。
「ブルペンはグラウンドからは見えないが、 レストランに入れば見ることができます」
○砂かぶり席の位置は、1塁側、3塁側、バックネット裏
○ラッキーゾーンシートは、外野レフトスタンド前(ホームランボールを取りやすい席)
○のぞきチューブ席は、外野ライト側(入選案と同様に外野フェンスの一部に覗き穴、ここから選手の目線で野球を楽しめる、砂かぶり席の変形)
・「外野席1階部分から地面に向かって掘り下げられたチューブ状になってる空間、そこはフェンス部分に通じて、スリット窓を設けた所から、地面に近いレベルで観戦できる新しいタイプの観客席です」
○パフォーマンスシートは、ライト側、レフト側(市民球場のように応援団が陣取るスペースがないため用意された席)
○バックネット裏には、4階・5階内野席が設けてある
○テラスシートは、5階バックネット裏、1塁側・「テーブルで食事しながら野球を楽しめます」
○ボックスシートは、4階バックネット裏に存在・「リビングルームでゆったりしたり、バルコニーから観戦したりと様々な楽しみ方が可能です」
○パーティフロアは、4階1塁側に存在する。大勢の仲間で貸し切って宴会が可能。

観客席についての設計者のコメント:
「内外野とも色々なシートを用意しましたので、繰り返しリピートするお客さんですね、今日はあそこの席に座ろう、あっちへ行ってみようとか選択できますので、観客動員にも効果的だと思いますよ」

その他
○広島駅からの導入路、球場に通じるなだらかなスロープの名称は「グラウンドスロープ」(ただしコンペの対象外)、
球場の3階部分(コンコース)に通じる。
「通常の野球場は壁で外側が閉ざされているが、この案はスロープを徐々に上って行くにつれて視界が開けていく、
そこで視界に飛び込んだグラウンドを見て、野球を見るぞと思ってもらえる計画にしたい」(設計者)
○バックスクリーンの前、ただの芝生席かと思ったら植樹されてる。その左右が芝生席
○この案のチーフは、仙田さんじゃなくて、その下で働く若い方

以下コメント集
○「最初に問題になったのは、球場の軸となるホームベースをどこに設置するか」(結果、球場の軸は東北東)
○「どういう方向に向けたら観客も選手もプレーしやすい環境を作れるのかを考え、軸の角度をゼロから考え、何度単位で検討した上で、今の案がある、角度の検討ってのはかなり長い間やっていましたね」
○「(新幹線が広島駅に近づく)時速105`で球場全体が見えるのが30秒、球場内部が見えるのが11秒と計算で出した」
○「こんな場所があるじゃん」、とか、「こんな面白い所があるぞ」、と見つけながら、「そこを観客席にしたら面白いぞ」、という所から話し合いが始まって、実際1個1個の観客席の案が出来た、とのこと。
○「メインコンコースを歩いていると、途中結構売店を設けているんですよ、ちょっと椅子でも座って休みながら観戦できる空間を設けていて、要はコンコースを多様な観客席の一部とみて計画しています」