http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/news/20060830k0000m050115000c.html

J1:ジェフ発祥の地・市原市、公式戦開催断念
 サッカーJリーグ1部(J1)、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームタウンの千葉県市原市は
29日、改修中のホームグラウンド・市原臨海競技場(同市岩崎)でのJリーグ公式戦が今後
開催できなくなるとの見通しを発表した。Jリーグが今後、収容人数(現在1万5000人)などの
開催要件を引き上げるためで、市の予算では対応しきれないという。

 同競技場は立ち見を含め要件を満たしているが、席数は不足している。このため、
今年度予算に8億円を盛り込んで改修準備を進めていた。しかし、今年5月、Jリーグ側から
「水準が今後、大幅に引き上げられ、現在の改修内容では近い将来、公式戦ができなくなる」
との連絡があった。市原市はジェフ市原として発足したチームの発祥地。市民にファンが多いことから、
市側は再度の交渉に臨んだが、条件が折り合わずに断念した。

 佐久間隆義市長は記者会見で「非常に残念の一言。(チームが育つ)井戸を掘った所を
忘れていいのか」と肩を落とした。チームは「10年来、ホームスタジアムとしてゲームしてきた
場所なので非常に残念。苦渋の決断」とのコメントを出した。ホームスタジアムは今後、千葉市
中央区のフクダ電子アリーナだけになる。【中川紗矢子】

毎日新聞 2006年8月29日 21時03分 (最終更新時間 8月30日 0時58分)