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――撮影をしていて、羽生さんと山アさんの間になにか共通点は感じましたか?

「シルエットがシャープで、安倍晴明のイメージに適しているところですかね。山アさんは役に合わせて体型を調整していて、『陰陽師0』が終わって、『ゴールデンカムイ』の撮影ではかなり筋肉をつけていました」

――なるほど。素の山アさんってどういう方ですか?

「すごく面白いですね、ジョークも結構言いますし、僕らアクション部の人間に対しても、すごくフレンドリーに接してくれます。一緒にいる時間が長かったので、会話もたくさんしました。現場全体の雰囲気が和やかで、楽しく撮影していた記憶があります」

――陰陽師という題材でこだわったところは?

「江戸時代などに比べて、平安時代を描いた映画は少ないのもあって、衣装が普段の時代劇とは違いましたね。(山アさんが履いていた高い)靴もそうで、やっぱりアクションにも影響しちゃうんで」

――動きづらいですよね。それに慣れるのも大変だったんじゃないですかね。

「袖がとても長くて、アクションで絡んじゃうこともあるので、『これ用の動き方を考えないといけない』みたいなことは山アさんも言っていましたね。

他の作品だとジャージでリハーサルをするんですけど、今回は袖のさばき方なども考えて、仮の衣装を着用してアクションを練習していました。大きく手を振ると顔にかぶっちゃったり、烏帽子が思ったより高くてぶつかっちゃったり」

――皆さんのご苦労が詰まった作品ですね。これは是非、羽生さんにも……。

「羽生さんにも観ていただきたいですね、おこがましいんですけど(笑)」