羽生
そうですね。ぼくらなんかは、とくに、ゆとり世代なんで。

糸井
ゆとり世代。

羽生
だから、道徳の時間や、総合学習の時間みたいなものがしっかりあって、そういうことが影響しているというのも、もしかしたら、あるかもしれないですね。

糸井
そういう時間、ぼくらは知らないんだけど、やっぱりおもしろかったですか。

羽生
はい、例えば、担任の先生が百人一首好きだから、今日は百人一首をやりましょうとか。

糸井
ああ、いいですね。

羽生
そんな感じなんですけど、自由な時間はけっこうあって、いろんなことを議論したり、みんなで話したりすることは、たぶん昔よりはあったんじゃないかな。

糸井
なんかいいなあ。
羽生結弦は、ゆとり世代だっていうのは、みんなもっと知ったほうがいいかもしれない。

羽生
ゆとりです、俄然ゆとりです(笑)。
だから、ゆとりは成功なんじゃないかって思いつつも、ただ、そのゆとり世代も、そこからどうやって学ぶかみたいなことは考えなきゃいけないとは思います。


糸井
やっぱり、大事なことは誰かが決めることじゃなくて、自分で考えて決めていくしかないっていう。

羽生
そうなんですよね。けっきょく、その人が、人間として持ってるものがどこにあるのか。そしてそれが活かされるような社会であればいいのかなって。

糸井
いや、ぼくはね、今日、ずいぶん年下の人からだいぶ学びましたよ。

羽生
そんな(笑)。