――前回になかった優しさや希望を感じた。全体的な意識は違うのか。

 「それを感じていただけのは正直うれしいです。どうしても前回初めて、その3・11という日に皆さんの前で演技をさせていただくという経験をして。正直、僕自身も辛い気持ちのまま、先ほども代表質問をしていただいた時におっしゃいましたけど、言いましたけど、僕が。やっぱり映像を見たり記憶を思い返したりすると辛くなってしまうことはある。で、それにとらわれながら滑っていたのが前回で。その中で皆さんから希望とか、勇気とか元気とか、いろんなものをいただけたショーでした。そういう意味で、今回は僕があの時もらったものをもっともっと返したいなって、もっと希望を届けたいなって思って新しいプログラム、ダニー・ボーイもそうですし、カルミナに関しても曲調は確かに強さがある曲調ではあるんですけど。でもその中で立ち向かうもの、みたいなものを感じていただけたらなって思って滑っているので。そういった意味では去年と本当に心意気?が全く違った。コンセプト自体が全く変わったショーになったのかな?

という気持ちではいます」