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仙台から世界に羽ばたいても、羽生の故郷への愛は不変だ。現在は仙台観光アンバサダーとして、ライン公式アカウントのPRや観光プロモーション動画に出演。直近では「仙台市政だより」1月号で企画された郡市長との対談が、大きな話題を呼んだ。

 郡市長は「『帰ってきて一番安らげる場所』と言っていただいたことが印象的でした。宮城・仙台への思い、復興への思いをご発言されており、震災復興の取り組みの発信に、心を寄せてくださっている」と振り返った。

 羽生は現役時代から被災地に明るい話題を届けてきた。

郡市長は「五輪連覇という偉業が復興に取り組んできた市民を勇気づけ、希望を与えてくれました。特に羽生さんと同じように、大きな舞台を目指す多くの子供たちに夢と希望を与えてくれたものと思います」。

 プロ転向後も22年12月の「第5回仙台市長杯フィギュアスケート競技会」にサプライズで登場。そんな羽生の姿に「仙台でフィギュアスケートに取り組む後輩たちを応援したい、喜んでもらいたいという思いを感じました」と語った。

 羽生は「応援し続けてくれてる人たちにも希望や祈りが届くように、僕たちはこのショーを通して滑っていけたら」。これからも変わらぬ存在であり続ける。

中西崇太