>>228
 ―「カルミナ・ブラーナ」は、どんなストーリー性を思い描いて、どんなことを演じることができたらと思ったのか。

 「今回の、このカルミナ・ブラーナというものに関しては、まず自分が出てきたところは、まだ世界をちゃんと知らない凄く無垢な少年でいて。その中で幸せを感じながら生きている。なんか冒険をしていたり、草花に触れてみたり。そんな凄く無垢な少年。
その少年が成長していくことによって、運命の女神が現れて運命にとらわれていく。自分が自由に無垢に動くだけじゃなくて、運命の歯車に左右されていく。自由には動けなくなっていく。
で、最終的にはその運命も全て受け入れて、自分がこの運命そのものと対峙しながら。でも、自分の意志で進んでいくんだっていうストーリーがあります。
僕はこのストーリーの中に、何かその津波だったり、震災であったり、今、能登半島のこともありますが、天災だったり。そういう人間の力ではどうしようもない災害だったり、苦しみ…。なんかそういう苦しみを感じたとしても、そこに抗いながらもそれを受け入れて進んでいくんだっていう。
そういうメッセージみたいなものを込めたいなと思いながら全て滑ってはいます。ありがとうございます」