>>731
 ―2011年には菊田一夫演劇賞特別賞の賞金を全額、東日本大震災の被災地に寄付。「notte stellata」は昨年に続き被災地の宮城で開催される。

 「ずっと忘れてはいけないことですから。羽生さんがやってらっしゃることは素晴らしいことだと思いますし、そこに私が参加させていただけるというのも、これは一つのご縁かなと。何かしらのお役に立てたらいいなと思っています」

 ―大地さんが表現者として大事にしていることは。

 「表現も色々とあると思うんですけれども。映像と違って舞台は全身で表現しますから。だから、感情をこう、揺さぶるものっていうんでしょうか、それが単なる自己満足だけではなくて、お客様にいかに届けられるか、イマジネーションというか、掘り下げるというか、積み上げるというか。役を作り上げ、心と体、全身で表現することによって、お客様に感動を与えることができたらいいなといつも思っています。『来てよかった』『私も明日から頑張ろう』って思っていただけるように。時間とお金を使って来てくださるわけですから」

 ―見ている人の心を動かす表現の追求。同じ志をもつ2人がコラボする。

 「羽生さんは普段はお一人で表現されますよね。そこに今回私が絡むという。同じような気持ちを持っている2人だと今伺って、ますます楽しみになりました。こういう思いの振りを、こういう思いで受けて…っていうところが、今回フィットするような。とにかく私は、羽生さんのまた新たな魅力が見られた、っていうようなお手伝いができたらいいなと思っています」