>>573
目をおおいたくなるような内容の記事や動画が出てきてしまう状況

「アテンション・エコノミーはしばしば偽情報の原因であると言われるが、それだけじゃなくて誹謗中傷の原因にもなっているよという徳力さんの記事。「羽生結弦さんの離婚報道で考えるべき、過剰報道と誹謗中傷の『負のスパイラル』」というタイトル。「しかも更に悪いことに、現在のネット広告の仕組みでは、そうした過剰報道の記事がたくさんの人に読まれれば読まれるほど、より広告収入が上がる仕組みになっています」。「こうした便乗ネットメディアの記事や便乗 YouTuber の動画の多くは、過激なタイトルやネガティブな内容のものが多いのが特徴です。メディアの記事にしてもYouTube の動画にしても、基本的にはアクセスが多ければ多いほど広告収入が増える仕組みです。仮にネガティブな記事や動画に対して、ファンが怒って批判してきたとしても、多くのファンが注目してくれて記事のアクセスが増えれば、収入が上がる仕組みなので批判も怖くないわけです。その結果、ファンが軽く検索しただけで、ネットや YouTube 上に、目をおおいたくなるような内容の記事や動画が出てきてしまう状況が生まれてしまうわけです」ということ」

ここで森弁護士が引用する「徳力さんの記事」とは、ブロガーで「Yahoo!ニュース エキスパート」である徳力基彦氏による『羽生結弦さんの離婚報告で考えるべき、過剰報道と誹謗中傷の「負のスパイラル」』という2023年11月20日の記事のことである。

ちなみに「アテンション・エコノミー」とは日本語では「関心経済」と呼ぶが、簡単に言えば情報の「質」より「関心」(注目)が経済的に勝るとした概念で、まあ炎上マーケティングや迷惑系ユーチューバー、悪質なインフルエンサーなどが質でなく関心を買うために発信、拡散することなどまさにこれである。言うなれば、ゴシップメディアはその老舗とでも言うべきか。