>>762
自分が何者になるかもわからない、資金もない、協会も頼りない(あくまで私見)、人生すら見えない、それどころか被災者でもあった時代に出版した自伝『蒼い炎』の印税全額を寄付した高校生、羽生結弦が、それ以降もどれだけフィギュアスケートを志す子どもたちのため、被災した東北のため、そして多くの艱難辛苦があってもこの国で、いや世界で生き続ける人々、生きようとした人々のために身を切ってきたか。それを誇るでなく、言い立てるでなく続けてきた。羽生結弦とはそういう人だ。それを、謂れもない記事で汚す。

 羽生結弦のプライベートを書き立てることもアレだが、この仙台の新リンクについて羽生結弦のリンクだ、税金だと、そうではないのに書き立てる。これはさすがに酷い。まして書き手は個人名を名乗らず「週刊文春」編集部。この程度の内容で編集部の体をとって記者自身は隠れて書く。天下国家に反駁するための匿名でもあるまいし、天下の文春ともあろうものが、恥を知れ。

 ということで、私はこうして書くことにした。

 もっとも、まったくこの文春の記事は話題になることもなく、地元仙台でも何にもリアルな声は上がらず、PV(ネットニュースでどれくらい読まれたかの指数)もどうやらたいしたことはないままに尻窄みの状態となった。

 これほど出来が悪いのでは、さすがに文春のブランドでも読まれないということだ。

 それでも、羽生結弦のこれまでの生き様を汚したことには変わりない。この程度では汚れる生き様ではないが、それでも腹が立つ。理不尽かつ雑な内容で汚した。

 だから書いた。そういうことだ。