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すべてが裏目に出てしまった

 一連の出来事を見ていくと、すべてが裏目に出てしまったように思えてなりません。最大のミスは、羽生サンが元妻の存在を公表しなかったことではないでしょうか。妻を明らかにすると、過去やら何やら掘り返されて、いろいろ言われるかもしれない。そうなると、羽生サンのイメージダウンになりかねず、ファンを傷つけてしまう。お母さんやお姉さんは元妻に意地悪をしていたわけではなく、羽生サンのイメージを優先して判断したと思われます。羽生サンのコメントには「一般の方」「一般人のお相手」と繰り返し書かれていますが、これは「一般人なんだから、取材するなよ」というメッセージだと私は解釈しました。一般人は私人にあたりますから、その人たちのプライバシーを追いかけまわすことを法律は是認しません。羽生サンは親戚にすら結婚の事実を隠していたそうですが、本来味方であるはずの親戚すら信じずに、羽生さんを守ろうとしたのでしょう。 

妻を明かさなかったから報道が過熱した?

 しかし、世の中というのは法的な正しさだけで動いているわけではないのです。「妻を明らかにしない」ということは、メディアにとっては「妻が誰かをつきとめれば、スクープになる」ことを意味しますし、結婚というおめでたいことを隠されたら、親戚だっていい気はしない。

 つまり、妻を明かさないからこそ、報道が過熱してしまうし、本来味方であるはずの身内も、週刊誌の取材に応じてしまうのです。そうなると、ますます羽生サンたちはメディアを警戒し、その結果、元妻への行動制限もきつくなってしまったのではないでしょうか。

 元妻の立場にしてみれば、れっきとした妻なのに、まるで“日陰の身”のように隠されることに納得がいかなかったことでしょう。妻として社会的に認知されれば、ストーカー被害にあうなど面倒なことが起きるかもしれませんが、そのあたりの対応は警察がしっかりしてくれるはずです。ヤバい人は本当にごく一部で、ミセス羽生を応援する人はその何百倍、何千倍もいて自信がついたはず。自分は羽生サンの妻なんだ、羽生家にも認められているんだと思えば、制約のある生活も堪えられたかもしれませんが、結婚したのに存在を消すかのようにふるまうことを求められたら、たいていの女性は参ってしまうでしょう。