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 続けてこうもいう。

「麻裕子ちゃんも、最初はうまくやっていきたいと思っていたはずです。ただ、隣に両親が住んでいて、監視されてるような感じだった。彼らからすれば“(羽生家が)嫁に良いようにされちゃうんじゃないか”という恐怖心があったのかもしれないけど……ホントバカだよね」

 末延の説明によれば、羽生の母や姉からこんな指示を受けていたという。

「外に一歩も出るな、ゴミ出しにも行くな、誰とも連絡を取るな。マスコミに何を書かれるかわからないから喋っちゃダメ」

 それだけではない。彼女が人生を捧げてきたバイオリンを弾くことさえも、制限されたというのだ。

 そして一方的な離婚通告。

 その内容は、安田にいわせれば、

「あれは、羽生側が勝手に出したもの。羽生は有名人だから、向こうの言い分ばかりが報じられる。『相手を守った』って、それは全部、嘘ですよ。なぜ一般人で通す必要があったのか。彼女はプロのバイオリニストです。その道を捨ててまで、羽生と結婚した。『幸せにしてやれなかった』と謝罪くらいしてほしい。人間としてあまりに未成熟です」

 新潮は末延に直接話を聞いている。

 だが、羽生家の一員となって抑圧的な扱いを受けていたのではないかと聞いても、

「それは、全然っ……。何と言っていいか、よく分からないんですけど、本当に個人的なこと、プライベートなことなので、お話しをすることができません。前向きに頑張っていきたいので。はい。頑張ります」

 アーティストとして音楽活動を再開する考えはあるのかどうかについても、

「今、それも色々と考えつつ……あの、考えています。ハイっ」

 と要領を得ない。無理もない。生涯連れ添うと心に決め、嫁いだ先からたった三カ月余りで離縁されたのだから。

 羽生は、こうした「反論」や末延麻裕子の現状をどう考えているのだろうか。会見を開いて話す必要があるとは思うが、母親や姉が絶対許さないだろうな。