>>886
 よく言えば人々を魅了するカリスマ性、悪く言えば自己陶酔。フィギュアスケートの世界ではなくてはならない才能であり、それこそが羽生の強みでもあった。だが、プライベートでは、むしろ裏目に出てしまったというわけだ。

 一方、なぜ小室さんの好感度が上がったのか。前出の仁科氏が続ける。

 「まず、小室さんの強みは誰に何を言われてもぶれないところでしょう。ただ、彼の場合、他人の立場や気持ちを理解していないから、とも言えますが……。
小室さんのお母様と元婚約者との金銭問題では、借金ではないから返済する必要がない、というのが小室さんの主張でした。たとえ、法的にはそうであっても、求められているのは、元婚約者の方に納得してもらえる円満な解決なはず。それがなされないから国民から反対の声が上がったわけです。問題解決が長引けば眞子さんや秋篠宮ご夫妻に迷惑がかかることを想像できない…にも歯がゆさがありました。
それで日本中から非難を集め、バッシングされてもなお結婚を諦めなかったのは鈍感力というか……むしろ、あのくらい鈍感ではなかったら皇室に縁のないフツウの青年がプリンセスとは結婚できないってことだと思うんです」


小室さんの鈍感力が結婚につながった

 国民から向けられた目が何を訴えているのか、小室さんは理解していなかった。仮に、理解していたとしても、受け止めずに我が道を進んだ。そのため、ダメージを受けることなく、目的を達成することができたのかもしれない。そのため、結婚のポイントはまさに小室さんの鈍感力にほかならない。

 「例えば職場で上司が怒っているとします。上司の気持ちを理解せず、なんで怒っているか考えずにその様子をジッと見ているうちに、上司が疲れてお説教をやめてしまい、解放されるのが小室さん。怒る上司を前に、自分の言い分を通せば誰かが傷つくと背負い込み、考えすぎていうことを言わず、悪者にされてしまうのが羽生さん。2人は対局にいるんです」

 世間に衝撃を与えたプリンスたちの結婚劇を世間は比較し、その結果、その好感度が逆転した、と仁科さんは見ている。