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羽生とAさんの婚姻期間は、正確に公表されていない。105日間というのは、8月4日の結婚発表から、11月17日の離婚発表までの期間でしかない。2022年春に、羽生は仙台市内の高級マンションの最上階にある、隣り合った2部屋を購入した。1部屋1億円はくだらないその部屋を「夫婦の新居」と考えていたのなら、結婚発表より早い段階で入籍していたことも考えられる。

 いずれにしても、結婚発表から離婚発表までの間に、冒頭のように蜷川氏が撮り下ろした写真集が発売され、さいたまスーパーアリーナは満員の観衆に沸いた。「羽生ブランド」は莫大なお金を生み出したのだ。

「財産分与では、離婚の理由や、どちらが離婚を切り出したか、婚姻期間の長短などは基本的に勘案されません。夫婦のどちらかが有名人だったり、潜伏生活を強いられた、といった事情も関係ありません。夫婦であったこと、そしてその期間中に財産が形成されたことが、判断の基準になります」(長井氏)

 それが、Aさんが財産分与のお金を受け取る条件だ。仮に羽生の年収が過去に報じられた約15億円と同水準だったとして、105日間は1年の3割弱。その期間の収入は軽く4億円を超える。財産分与はその半分なので、Aさんは2億円を超える大金を手にすることになる可能性があるのだ──羽生が選択した離婚という結論には、賛否が渦巻いた。わずかな結婚期間で、羽生は何を得て、何を失ったのだろうか。

※女性セブン2024年1月1日号