羽生結弦がメディア戦略でつまずいた「ずんだ餅」のトラウマとは
3/28(木) 11:07配信 デイリー新潮
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfa6f570d7bec1373df005bd0e9a964149699173

同じ年生まれの国民的スターとして常に注目を浴び続ける大谷翔平と羽生結弦。好感度も極めて高い二人だったが、羽生に関しては否定的なコメントも見られるようになってしまった。一方で、今のところ大谷は情報発信でもパーフェクトゲームに近い状況を生み出せている。前編では専門家に、その違いをマーケティング戦略の視点から分析してもらったが、後編では羽生のナイーブさゆえの同情すべきエピソードからご紹介しよう。【前後編の後編】

「ずんだ餅」のトラウマ
 元NHKアナウンサーで法政大学スポーツ健康学部教授の山本浩氏によれば、

「大谷さんのように球団と共に広報戦略を練り、結婚相手に配慮しつつ、言える範囲でどういう人かを説明できれば印象も変わったのかもしれませんが、プロ転向後の羽生さんはご家族がサポートしているわけです。私生活で日本中から好奇の目が注がれる事態に対処したことがなく、方策の立てようもなかったのではないでしょうか。二人を取り巻く環境の違いが出てしまったようにも見えます」

 その上で、こうも言う。

「今から7年ほど前、現役時代の羽生さんと仙台でトークショーをやったことがあるんですが、事前の打ち合わせで、『好物を聞かないでほしい』と頼まれた記憶があります。以前のインタビューで『仙台名物のずんだ餅です』と答えたら、羽生ファンが仙台駅の売店に殺到して買い上げてしまったそうなんです。観光客が“なぜ売り切れなんだ”と店に尋ね、“羽生ファンが買い占めた”と説明されかねず、予期せぬところで羽生さんへの嫌悪が生じる可能性があったのです」