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企画書を片手に真央がプレゼン
 一方、浅田真央も新リンク建設に熱意を見せている。場所は東京・立川。今年9月に完成予定で、名称は「MAO RINK」。浅田が中心となって進めるプロジェクトだ。

「“自分の夢を叶えるスケートリンクを造りたい”という一心で、企画書を片手にリンクの開発会社を口説いてようやく実現したものです。土地は不動産事業を展開するその開発会社が提供し、数十億円という総工費も負担します。プロジェクト実現のための真央さんの熱量はすさまじかった」(スポーツライター)

 工事現場の周囲を囲むフェンスには、優雅に舞う浅田のシルエットが描かれており、記念撮影するために足を運ぶファンもいる。

「都内には現在、通年で利用できるリンクが3か所しかありません。全国で見ても、経営難でやむなく閉鎖するリンクもある。真央さんは、そこに危機感を持っていました」(前出・スポーツライター)

「MAO RINK」は、国際規格を満たした競技者専用のメインリンクに加え、サブリンクは一般客向けに開放される。これは、浅田の「未来の子供たちのためにリンクを造りたい」という強い希望に適ったものだ。

「真央さんの発案で、レストランも併設されます。現役時代、1日中滑っていた頃、食事はもっぱらコンビニなどで買って済ませるしかなかったのだとか。せめて食事の時間はもっと楽しんでもらいたいと、手作りで安心安全な食事ができる場所を提供したいと考えたようです。ガラス張りの店内で、お花見も楽しみながらリラックスできるのもポイント。

 将来的にはトップスケーターを育てるスクールの運営にも乗り出す予定です」(前出・スポーツライター)