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「ストーカーのようなファンが来たり、逆に先輩・高橋大輔のファンから誹謗中傷を受けたりして、精神的に不安定になった時期もありました。アイスショーの打ち上げで、ホテルで宴会をしていたところ、向かいのホテルからファンがカメラで覗いていたことも。それに気付いた羽生はもの凄い形相になり、ご飯も食べず自室へと戻ってしまいました」

 向かいのホテルから知らない人がカメラ越しに覗いていたというのは確かに恐怖体験に違いない。離婚の理由説明では、こうした一部ファンの行き過ぎた行為も取材・報道も同列に並べ、具体的な記述がなされなかったために、問題点があいまいになってしまったかもしれない。取材・報道のあり方を論じるうえで、当事者本人がそれをどう感じたかというのは大事な要素だから、それを含めて議論しなければいけないが、そのためには実際にどんな取材・報道がなされ、どう不快に感じたのか、もう少し具体的に指摘してほしかった気もする。

 誹謗中傷やストーカー行為があったとされる事態やメディアのプライバシー報道については、きちんと議論しなくてはいけない気がするからだ。



なかなかいい話だった祖母のコメント

 さて一連の報道の中で感心したのは『週刊現代』12月2・9日号「羽生結弦・祖母が語った『誰にでも失敗はある。もっと強くなりなさい』」。羽生結弦さんの母方の祖母がインタビューに応じているのだが、なかなかいい話なのだ。

 そもそも孫からは結婚についての事前の説明はなく、相手の名前すらも明かされなかった。ようやく相手女性との顔合わせが決まり、その日を楽しみに待っていたところへ突然の離婚発表がなされたのだという。その祖母の話はこうだ。

《今回の件がネットを騒がせていることは知っています。相手側から見たら、『ゆづ(羽生のこと)はとんでもない男』と世間様からは言われているようですが、当然だと思います。
 お相手とその家族からすれば、『捨てられた』ような気持ちになるでしょう。私にとってゆづは大事な孫ですが、お相手の方も家族にとって大事なお嬢さんでしょう。お気持ちを考えると本当に胸が痛いです。》