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 例えば前述したteam Siriusは、『週刊文春』によれば、2018年に羽生家と付き合いのあった政木道夫氏が代表取締役に就任、羽生さんがプロ転向した後、2023年1月1日付で羽生さん本人と姉が取締役になった。さらに8月4日の結婚発表から約1カ月後の9月1日に、3月末に中学校の校長を退職した羽生結弦さんの父親と、母親も取締役に就任した。文字通りのファミリー企業だ。

 ここで『週刊文春』が問題にしたのは、結婚によって羽生家に入った相手女性が取締役欄にないことだ。それについての同誌の問い合わせに対して事務所からは「回答は控えさせていただきます」だったという。見出しの「8歳上妻が入れなかったファミリー企業」とはそのことを指しているのだが、つまり妻は結婚して以降もファミリーに受け入れられていなかったのではないかと言いたいらしい。

『週刊新潮』の記事によると、羽生さんの母親はずっと息子のスケート人生に寄り添い、またメディア対応は姉が担っていたという。つまり母親と姉の意向が強かったというのだ。「電撃離婚の陰に母・姉支配」という見出しはそういう見方を反映したものだ。

 要するに、2誌とも、その母親や姉と息子の緊密な関係に、結婚した嫁が入れなかったことが離婚の背景にあるのではと言いたいようだった。

 そうした見方は、日を追うごとに広がり、翌週発売の『女性自身』や『女性セブン』ではさらに顕著になった。

『女性自身』12月12日号は「羽生結弦懊悩 元妻と母『凍った関係』」。『女性セブン』12月14日号に至っては「羽生結弦 完無視された嫁の追い出し部屋」だ。「凍った関係」「追い出し部屋」などすさまじい見出しだ。

 『女性自身』記事で匿名の関係者がこう証言している。「もともと羽生さんのお母さまは、今回の結婚には賛成していなかったそうです。羽生さんはそれを押し切って結婚したのだとか。離婚にもお母さまの影響があったのでは、と心配している関係者が大勢います」

 見出しがすさまじい『女性セブン』報道(筆者撮影)
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