>>77
《彼女の名前が公になり、取材が殺到したら『じゃ離婚します』と。『いや、ちょっと待ってくれ』という思いです。我々からすれば地元の子が泣かされた。最後までまゆちゃんを守ってくれよ。男なら最後まで守り抜けよ。それが素直な気持ちです。
 先ほど人権の話をしましたが、結婚相手を隠し通そうなんて女性蔑視もいいところです。女性に対して失礼極まりない。この時代に許されるのか。世間に知られたから出て行けということでしょうか。よくもまぁこれだけ女性をバカにしたことができるなと思います。ひとりの人間を不幸にしたことに対する感覚が薄すぎるのではないか。
 わずか3ヵ月で…。私が彼女の父親なら訴えています。彼女のお父さんのことはよく知っていますが、天国でガッカリしていますよ。大事に大事に宝物のように育てていましたからね》

当初の『週刊文春』(下)と『週刊新潮』の報道(筆者撮影)
https://i.imgur.com/oImQ95a.jpg

 ただいずれにせよ、この地元紙が実名を報じたのを機に、その後、週刊誌なども女性の実名や顔写真を報じるようになった。羽生さんサイドが全く伏せたゆえに、ネットには逆に写真などがかなり出回ることになったのかもしれない。

 今回の離婚報道にあたって実名と写真の扱いはどうかというと、『週刊新潮』11月30日号は女性の実名と写真を掲載しているが、『週刊文春』11月30日号は女性を匿名にし、写真も顔をぼかして掲載。記事中でこう断った。「小誌も実名で報じてきたが、離婚を受けて匿名とする」。

 17日に羽生さんの個人事務所(株式会社team Sirius)がマスコミ向けに「これ以上の取材等はぜひとも控えていただきたく、心よりお願いいたします」と見解を表明しており、新聞やテレビなどでは相手女性に触れないメディアも多かった。



週刊誌は離婚をどう報じたのか

 この件についての週刊誌報道の最初は『週刊新潮』と『週刊文春』11月30日号だった。見出しは『週刊新潮』が「親族が語った“当惑”“違和感”『羽生結弦』電撃離婚の陰に母・姉支配』」、『週刊文春』は「羽生結弦105日離婚、8歳上妻が入れなかったファミリー企業」。メディアの問題が指摘されているが、離婚の原因はもっと複雑ではないかという主張だった。