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さらに言うと、人気者の追跡は、記者よりファンの方が熱心だ。過去、張り込みをしてきたことがあるが、人気俳優やアイドル的な人気者となると、本人周辺をうろつく人は、記者よりもファンの方が圧倒的に多い。

プレゼントや待ち伏せ
記者はある程度、隠れて動くが、その手のファンは遠慮がない。ときに自宅のインターホンを押したり、親族にプレゼントを押しつけたりしたのを見た。

羽生の出した文章の中に「ストーカー行為」とあるのは、悪質なファンも含まれていたと見られる。特に羽生は熱狂的ファンの追跡で知られたアスリートで、以前から本人に無断で練習の動画を撮影してネットに上げたり、撮影してはいけない場所で撮影していたりする人々が組織化、良識あるファンが糾弾し続けてきたことだ。

実際に数年前、羽生サイドの関係者から聞いた迷惑行為の被害はいずれもファンで、「定期的に自宅に押しかけてプレゼントを置いていく」とか「ホテルのエレベーターで待ち伏せする」、「本人が乗るバスに乗り込もうとしてきた」というのがグループでやらかしていたという。

だから、迷惑行為に悩まされてきたということ自体は事実だったと思うが、ただし、これも対処は可能だ。羽生以外にもこうした被害に遭う著名人は山ほどいて、その多くは所属事務所や関係者がひどい行為に対して警察を呼ぶ。

警察はこの手の対応には積極的で、通報の多い著名人には定期パトロールをする。これは相手が記者でも迷惑行為だと連行されるケースがあるため、メディア側に「張り込みをする場合、警察を呼ばれるような迷惑行為は避けて」と言われることもよくある。

こうした経験から、本当に離婚するほどの迷惑行為があったならば、わずか3カ月で離婚なんて大きな決断がある前に、警察が動いたり、厳しく抗議を受けたメディアがあるはずで、そのあたりの具体的な話がひとつでも聞こえてきてもいいが、それがないままの離婚発表での理由提示は「多くの謎を残したまま」で、それこそ「ほかに理由があったのでは」と思わずにいられない。