https://news.yahoo.co.jp/articles/74c80c3aa39644092545e7aa3f5ec573f135b47a
予選突破校に立ち塞がるシード権獲得の壁
 予選会を突破してもシード権獲得の壁は厚い。今回、予選会から本戦に出場した大学のA監督はこんなぼやきをしていた。
「箱根駅伝はインスタントでは通用しない時代になっています。1年間かけて箱根に向けて準備している大学が増えているんです。そのなかで予選会校とシード校の格差は大いに感じていますね。予選会校は山区間(5、6区)の準備が遅れるというハンディがあります。これは一番大きな違いだと思います。さらに予選会のレベルが非常に高くなっていますので、10月後半に一度チームを仕上げないといけません。シード校と予選会校では流れがまったく違うんです」
 
 12年連続出場中の神奈川大は2017年大会で5位に入るも、残り11年はシード権を獲得していない。山梨学大も2016年が最後のシード権獲得だ。今回14位に入った国士大は前回まで5年連続出場を果たしているが、本戦では18〜20位が定位置だった。
 
 格差の要因は他にもある。「入学してくる選手のレベルが違う。それが一番大きいんじゃないでしょうか」とA監督は言う。

 専門誌の『月刊陸上競技』は例年、関東有力大学の長距離新入生リストを作成。チーム上位5人の5000m平均タイムを算出している。これを見るとうなずけるかもしれない。
 今大会に出場した大学の今季新入生ランキング(上位5人の5000m平均タイム)は以下の通りだ。

【1】青学大(13分55秒16)【2】東海大(13分59秒15)【3】明大(14分00秒23)【4】東京国際大(14分01秒99)【5】國學院大(14分05秒95)【6】東洋大(14分06秒78)【7】中大(14分09秒48)【8】駒大(14分09秒74)【9】神奈川大(14分12秒73)【10】日体大(14分12秒83)【11】中央学大(14分13秒15)【12】順大(14分16秒74)【13】専大(14分20秒32)【14】法大(14分22秒47)【15】帝京大(14分23秒22)【16】山梨学大(14分26秒30)【17】国士大(14分27秒13)【18】創価大(14分29秒85)【19】駿河台大(14分41秒79)※早大は5人に満たしていないので除外。