男子5000メートルは、昨年の県総体を14分46秒41の大会記録で制した梅崎蓮(宇和島東)が、14分35秒16の好タイムで圧勝した。レース直後も淡々とした様子で「久しぶりの試合だったが調子は良かった。ニンジニアを走るのは最後かもしれないと思って走った」と語った。
 7月の南予地区予選では、同級生の宮岡幸大と競り合い、わずか0秒30差で敗れた。この日も序盤宮本が先頭で引っ張る展開となり、地区予選の再現になるかと思われたが、3周目で梅崎が前に出ると、そのまま後続を引き離した。
 「最初に宮岡と一緒に引っ張るのはいつも通り。ただ1人になるのが想定よりも早かった」と梅崎。早々に一人旅になったことで、かえって中盤が伸びなかった。結果的に昨年よりも大きくタイムを縮めたが、「調子は良かったから、本当は14分と1桁秒台を狙っていた」と明かし、大満足とはいかなかったようだ。
 今大会の後には秋以降の駅伝シーズンが待っている。「これからチーム力の向上と、個々のレベルアップを同時に図らないといけない。中盤に粘れる力をつけ、リズムよく走りながら平均ペースを上げたい」。高校最後のトラックレースで得た課題を生かすつもりだ。