「クラブフェースが少しシャットになりすぎていた]
これは、再開後の3試合でトップ10入りを逃し少し調子を落としていたマキロイが復調(今も完全復調してないが)のヒントをつかんだときのコメントである。

プロゴルファー、特にトッププロともなれば自己の不調の原因を論理的に第三者に説明することが可能である。
仮に論理的に説明できない場合つまり自分で自分の不調の原因がわからない場合は、コーチなりに客観的に判断してもらい原因を理解した上で効率的に課題に取り組みそれを修正して不調を脱出する・・・それが一般的である。

論理的思考が出来ず専属コーチもいない松山からは不調時におけるこの一般的なプロセスが第三者には全く見えない。聞こえてくるのは効率的か否かも判然としない鬼の練習報道だけである。

松山の場合の不調時(好調時でも同じ)のコメントは概ね非論理的な感覚語である。

良いところもある・・・悪いところもある・・・自信を持って打てれば・・・しっくりこない・・・どうしたらいいか分からない・・・

マキロイの例で言えば「クラブフェースが少しシャットになりすぎていた]
松山のインタビューからはこんな論理的なコメントが飛び出すことはほどんどない。

ゴルフに関し自己感覚のみで論理的に確立された基準がない松山タイプのプロゴルファーは一度自己感覚が狂いだすとショット、アプローチ、パットのミスも「どうしたらいいか分からない」状態になる。
ラッキーなチップインイーグルがあっても、それぐらいでは自己修正不能な流れを全く変えられず、いわゆる滅茶苦茶なラウンドとなっても為すすべもない状態のままラウンドが終了となってしまう・・・それが今の松山の現実である。