スタイリストは三宅陽子だ。マチェイからのキーワードを受けてのアートディレクター・高村雄介の指名である。三宅は言う。

「マチェイから“DISCO”と“DANCE”と“70's”というテーマをもらいました。真央さんは可愛らしさを残しつつ健康的でセクシーに、ヘアはいつもよりふわっと可愛らしく華やかに仕上げる。メイクはグリッターで遊びを入れるイメージです。
舞さんはタイトにまとめたヘアでメイクもシャープに。洗練されたかっこいい感じをイメージしました」

表紙の衣装はヴァレンティノ。中面でもラグジュアリーブランドの新作の服を用意した。

「リンク上の姉妹をイメージさせるきらびやかなものを、よりモードにした衣装が基本です。真央さんには可愛らしさを残しつつも大胆なカットのドレスをチョイス。
舞さんにはスタイルの良さがより引き立つ女性っぽい洗練さのある衣装を選びました。またイヤリングなどで等身大の遊び心を表現しつつ、ディスコのテーマ性を意識しました」

アートディレクターの高村は、「マチェイが“DISCO”と“DANCE”というテーマを提案してくれた段階で成功を確信しました。そして衣装の力はとても強力なもので、ご覧の通りとてもクールな仕上がりになりました」と、振り返る。

今回のビジュアルをつくるなかで、ひときわむずかしかったのは真央のヘア&メイクだった。「笑顔の可愛い真央ちゃん」のイメージが強いし、
今回の鼎談で共演した美輪明宏さん曰く、元来が「お雛様のような顔立ち」の彼女だから。可愛い、の先にある彼女、エレガントで人生を謳歌するダイナミックな若い女性としての真央を、メイクのITSUKIは、ほんの少しのグリッターを使いつつ表現した。

「あどけないイメージが残る真央さんをGQ WOMANに沿うように凛とした気品のある大人の女性に仕上げようと思いました。でも、ナチュラルな質感が基本です。
つくりすぎた印象にならないよう、彼女のもつ愛らしさやあどけなさを消し過ぎず、骨格などを少し強調してシャープさを出す。
華やかさもプラスしました。みずみずしい健康的な肌、華やかなで輝きのある目元、意志のある眉は少しだけ整えて大人っぽく仕上げました」とは、ITSUKIの言だ。