2016.4.26 07:09 産経ニュース

わいせつ未遂の熊本出身の元公務員に猶予判決 裁判官「郷里のために…」


 「(熊本県では)震災もありましたね。周りの人のために何ができるか考えて過ごしてください」
 路上で女性の体を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂などの罪に問われた元東京国税局横浜中税務署職員、福山真魚被告(28)=懲戒免職=
に東京地裁は25日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年6月)の判決を言い渡した。

 福山被告は熊本県出身で、上武大在学中に箱根駅伝への出場経験がある。初公判で起訴内容を認め、3月の公判では「力不足で仕事がうまくできず
ストレスを抱えていた。本当に申し訳ない」と謝罪していた。

 菅原暁裁判官は「常習性が認められるが、暴行の程度は比較的軽い。事実を認めており、更生が期待できる」と述べ、判決朗読後には、被災に苦しむ
福山被告の郷里の状況を語りかけ、奉仕活動などで罪を償う道を示した。判決によると、福山被告は昨年10月15日未明、東京都品川区の路上で30代
の女性に後から抱きついてわいせつな行為をしようとしたほか昨年6〜11月に4回、下着を盗む目的で別の女性宅に侵入するなどした。